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M先生が今年の夏にパリ語学研修で使ったテキストをひととおり終えて次の本をゲットしました。日本で出 版されたフランス語学習用テキストではなくフランスの出版社のフランス語学習用テキストということでいろいろ気づくこと・感じることがあるようです。以 下、美穂先生による雑感です。 * * * * * テキストの文章は当然フランス人が書いているであろうと思われるところ、その中にフランスの文化をいっぱい感じとれるので使っていてとても新鮮な驚きがあります。 へー、こういう言い方するんだ、考え方の違いだなあー へー、フランス人ってこういうのが好きなんだ、きらいなんだ 日本に対して諸外国に対してこういう印象をもっているんだ など、、、 他に日本の出版社・日本人著のテキストも持っていますが、使う単語や例文において“基本は日本なんだな”と強く感じます。学校の英語の教科書と同じ感覚です。日本感覚でフランス語を学ぶよりも、できるだけその国のものをその言語で学ぶ方が簡単で楽しいと思います。高校の英語ももっと使えるものにできないのでしょうか!?学問として学ぶのではなく、コミュニケーションのツールとしてならどれだけ簡単に使えるかが大切だと思います。 パリの語学学校の校長先生に「どうやって英語を教えているの?日本人はどうしてしゃべれないの?あんなに勤勉なのにとても残念だ。」と聞かれました(私が英語を教えていることはご存知です)。これに対して「あるテーマについて英語をただのツールとして使って考えて話すといった機会が少な過ぎ、またそれに対応できる先生が少な過ぎるのかも」という感じで返事をしたところ、 「日本にいる英語を話す先生も頻繁にイギリスやアメリカに帰って現在の英語を取り戻す必要がある。昔の英語を話していても文化は伝わらない。だから日本に帰ってフランス語を学ぶ時もできるだけ本国の人と話をしてください。今はネットもありますから」 とアドバイスしてくれました。フランスはフランス語をとても大事にしていて外来語をあまり認めません。それを管理する所があるくらいです。言葉にはその国の文化が詰まっていることを感じながら学ぶ方が断然楽しいと思います。 * * * * * 日 本の受験制度が大きく変わらない限り難しいのかもしれませんね。ということでちょうど昨日、仲良しの産婦人科の先生とランチをしなが ら、人の出生・教育、医療・保険制度など今後の日本についてあれこれ話をしました。新しい命を 取り上げるという最も夢と希望に溢れるという仕事でありながら医学部人気は高いものの産婦人科医を志す人が極めて少ない状況、子供を 生み育て難いと感じる社会環境、・・・ 人がいなくなって日本という国が消滅してしまっては元も子もありません。そんなことは皆わかっているであろう、なのになぜ変わらないのか。変えようとしない自分が悪いのか。なにをどうすればいいのかわかりませんが、とにかく危機感を持って取り組んでいこうと思います。 |
13:18, Tuesday, Nov 25, 2014 ¦ 固定リンク
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静岡聖光学院の 星野先生の御著書です!
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